
涼しげで透明度が高く、光を通すことで美しい表情を見せる「ジェルキャンドル」。
この記事では、身近な材料を活用したグラス容器での基本的な作り方から、モールドを使用したな作り方まで、ジェルキャンドルのすべてを解説します。
ジェルキャンドルとは

ジェルワックスの特性
一般的なロウ(パラフィンワックス等)と異なり、「ジェルワックス」はゼリー状の弾力と高い透明度を持つ素材です。
この透明性を活かし、氷や水、宇宙空間のようなデザインにして楽しむことができる特徴があります。
ジェルワックスの利点
ジェルワックスはパラフィンワックスと比較して燃焼が緩やかであり、長時間の使用が可能です。
また、燃焼時に発生するスス(黒煙)が少ないため、室内をクリーンに保ちやすいという利点も備えています。
ジェルワックスの楽しみ方
ジェルキャンドルは、その透明感から、水に浮かべると本物の氷のように見えます。

火を灯すと、まるで氷が燃えているかのような幻想的な美しさを楽しめます。
少し不思議な気分を味わえる、おすすめの楽しみ方です。
【準備編】制作に必要な材料と道具
材料や道具のほとんどは100円ショップやホームセンターで調達可能です。
制作に必要な基本アイテム一覧
ジェルワックス: グラスに注ぐ場合は「ソフトタイプ」、型(モールド)から外して自立させる場合は形状保持力の高い「ハードタイプ」を選択します。
- ソフトタイプのおすすめジェルワックス
- ハードタイプのおすすめジェルワックス
耐熱ガラス容器 / モールド: 容器を使用する場合は、ワックスの高温に耐え得る厚手の耐熱グラスを使用します。モールドの場合は専用のシリコン型やポリカーボネート型を用意します。
キャンドル芯(座金付き): 燃焼の要となる芯材です。容器の底に固定するための座金(金具)が付いたものが適しています。
装飾アイテム: 必要な場合。ラーサンド、ガラス細工など。引火を防ぐため、可燃性の素材(プラスチック等)は避けます。
熱源(IHヒーター/湯煎)、耐熱性容器、鍋: ワックスを溶かすための道具です。直火は引火の危険が伴うため、IHヒーターの使用や湯煎をおすすめします。
温度計: 料理用のスティック型が使いやすいです。200℃以上に対応できるものを選んでください。
【基本編】グラス容器を使用した作り方
キャンドル作成初心者でも簡単な、ソフトタイプのジェルワックスと耐熱グラスを使用した基本的な手順です。

ステップ1. 容器の準備
耐熱グラスの底の中心に芯の座金を置き、両面テープや粘土などで固定します。
次に、芯の上部を割り箸などで挟んでグラスの縁に渡し、芯が真っ直ぐ自立するよう固定します。
その後、装飾をする場合は底面にカラーサンドを敷いたり、ガラス細工などのパーツを配置したりします。
ステップ2. ワックスを加熱
ジェルワックスを適度な大きさにちぎり、耐熱性のピッチャー等に入れ、IHヒーターまたは湯煎で加熱します。
このときの注意点として、ジェルワックスは温度が高くなりすぎると煙が大量に発生します。
そのため、直火で溶かすのではなく、湯煎で溶かす方法が安全でおすすめです。
ステップ3. ワックスを注ぐ
ワックスが溶けたら、ステップ1のグラスに注ぎます。
気泡の発生を防ぐため、ガラスの内壁を伝わせるように、ゆっくりと静かに注ぐことが重要です。
このとき、「あえて気泡を入れたデザインにしたい」という場合は、素早く入れても大丈夫です。
ただし、溶けたジェルワックスを割り箸や芯に当てながら入れてしまうと、細かい空気の泡が入りすぎてジェルキャンドルが真っ白になってしまうことがあるので注意してください。
「Candle Shop Fragment」のジェルキャンドルは、透明感を楽しめるように気泡の量を調整していますので、ぜひ一度ご覧になってください。
Candle Shop Fragmentのキャンドルは以下の販売サイトからご購入ください。
ステップ4. 冷却
注ぎ終えたら、振動を与えずに常温で冷却します。
数時間から半日程度で完全に硬化します。
硬化後、割り箸を外し、芯をワックス表面から5mm程度の長さにカットして完成です。
【応用編】モールド(型)を使用した作り方

モールドを使用する場合、基本編の「ソフトタイプ」のジェルワックスでは、型から外す際に自重で崩れてしまいます。
形状保持力に優れた「ハードタイプ」のジェルワックスを使用してください。
ハードタイプは融点がやや高く気泡が抜けにくいという特徴があります。
ステップ1. モールドの準備
モールドの底の中心に芯の座金を置き、両面テープや粘土などで固定します。
次に、芯の上部を割り箸などで挟んでモールドの縁に渡し、芯が真っ直ぐ自立するよう固定します。
モールドの形によっては、ジェルワックスを注ぐ前に芯を固定しにくい場合があります。
そういった場合は、ジェルワックスが固まったらモールドから取り出し、細い針でジェルキャンドルに穴を開け、そこに芯を通してください。
ステップ2. ワックスを加熱
ジェルワックスを適度な大きさにちぎり、耐熱性のピッチャー等に入れ、IHヒーターまたは湯煎で加熱します。
IHヒーターや直火でも溶かすことはできますが、湯煎で溶かす方法が最も安全でおすすめです。
ステップ3. ワックスを注ぐ
ワックスが溶けたら、ステップ1のモールドに注ぎます。
気泡の発生を防ぐため、モールドの内壁を伝わせるように、ゆっくりと静かに注ぐことが重要です。
このとき、「あえて気泡を入れたデザインにしたい」という場合は、素早く入れても大丈夫です。
ただし、溶けたジェルワックスを芯に当てながら入れてしまうと、細かい空気の泡が入りすぎてジェルキャンドルが真っ白になってしまうことがあるので注意してください。
ステップ4. 冷却
注ぎ終えたら、振動を与えずに常温で冷却します。
数時間から半日程度で完全に硬化します。
硬化後、モールドから取り出し、芯をワックス表面から5mm程度の長さにカットして完成です。
失敗を防ぐための注意点
アロマオイルや精油(エッセンシャルオイル)を加える場合
1. 白濁(濁り)について
ジェルキャンドル最大の魅力である「透明感」ですが、アロマオイルや精油を加えるとワックスが白く濁ってしまうことがあります。ジェルワックスとアロマオイル・精油は、うまく混ざり合わないためです。対策としては、アロマオイルや精油を入れすぎないようにしましょう。
2. 入れるタイミングについて
ジェルワックスは90℃〜100℃程度の高温で溶かします。ワックスが熱すぎる状態でアロマオイルや精油を入れると、熱で香りの成分が一気に揮発してしまい、完成したときに香りが残らなくなってしまいます。また、高温のワックスに引火点の低いアロマオイルや精油を入れると発火する恐れもあります。 ワックスを溶かした後、固まらないが少し温度が下がっているという状態で手早く混ぜ合わせるのがポイントです。
気泡の除去方法
意図せず気泡が入った場合、ワックスの表面をエンボスヒーターなどで温めることで表面付近の気泡を抜くことが可能です。
ただし、温めても細かな気泡は抜けきらないため、一切気泡を入れたくという場合は、ジェルワックスを注ぐ際に、ゆっくりと壁にはわせて注いでください。
ワックスの白濁の原因
アロマオイルや精油を加えていないのに、透明なワックスが白く濁る場合は「水分の混入」または「注ぐ際の温度低下」が原因です。
湯煎時の水滴混入に注意し、温度が低くなりすぎる前に型に注ぐことで透明度を保つことができます。
まとめ【ジェルキャンドルの作り方や特徴】
ジェルキャンドルは、一般的なパラフィンワックスのキャンドルとは異なる特性があるため、注意点も特殊です。
- 気泡を含みやすいため、型にはゆっくり注ぐ
- アロマオイルを入れすぎると白く濁るため、量の調整に注意する
- ソフトタイプがハードタイプのジェルは、容器かモールドかで使い分ける
上記の注意点を参考に、安全かつ楽しみながらジェルキャンドル制作をお楽しみください。