
ソイキャンドルは、大豆(ソイ)から作られた植物由来の環境に優しいキャンドルです。
ススが出にくく空気を汚さないだけでなく、香りが優しく広がるなど、石油系キャンドルにはない魅力が詰まっています。
この記事では、ソイキャンドルの基礎知識から、メリット・デメリット、失敗しない選び方、そしておすすめの人気商品までを解説します。
ソイキャンドルとは?パラフィンキャンドルとの違い
ソイキャンドルとは、その名の通り「大豆(ソイ)」を原料として作られたキャンドルのことです。
主成分と、市販されている一般的なキャンドルとの違いを解説します。
植物由来100%の大豆ワックスが主成分

ソイキャンドルは、大豆油を水素化して作られる「ソイワックス」を主成分としています。
有害物質を含まない植物由来100%の素材であるため、環境にも人体にも優しいのが最大の特徴です。
小さな子どもがいる家庭でも比較的安心して使用できる点から、日常使いとして人気の高いキャンドルです。
パラフィンキャンドルとの決定的な違い
市販されているキャンドルの多くは、石油由来の「パラフィンワックス」で作られています。
ソイキャンドルとパラフィンキャンドルの主な違いを以下の表にまとめました。
| 比較項目 | ソイキャンドル(大豆由来) | パラフィンキャンドル(石油由来) |
| スス・煙 | 出にくい | 出やすい |
| 融点(溶ける温度) | 低い(約40〜50度) | 高い(約60度以上) |
| 香りの広がり | 穏やかにゆっくり広がる | 早く強く広がる |
| 燃焼時間 | 長い | 短い |
| 環境への配慮 | 高い(生分解性あり) | 低い |
ソイキャンドルが選ばれる4つのメリットと効果
ソイキャンドルの代表的な4つのメリットを紹介します。
1. ススや煙が出にくく、お部屋の空気を汚さない
石油系のパラフィンキャンドルは、燃焼時に黒いススや煙が出やすく、壁紙や天井を汚してしまうことがあります。
一方、ソイキャンドルは不純物が少ないため、燃焼中のススや煙がほとんど発生しません。
お部屋の空気をクリーンに保ったまま楽しむことができます。
2. マイナスイオンによる空気浄化効果が期待できる
ソイキャンドルは、燃焼する際にマイナスイオンを発生させると言われています。
このマイナスイオンには、空気中の不純物(ほこりや花粉、ニオイの元など)を浄化する働きが期待できます。
リラックス効果だけでなく、お部屋の空気をリフレッシュさせたい時にも最適です。
3. 融点が低いため、香りがじっくり優しく広がる
ソイワックスは融点(溶け始める温度)が40〜50度と低く設定されています。
火を灯すとワックスがゆっくりと溶けていくため、配合されたアロマオイルの香りが揮発しすぎず、お部屋全体に優しくまろやかに広がります。
強い香りが苦手な方にもおすすめです。
4. 燃焼時間がパラフィンの約30〜50%長く経済的
融点が低くゆっくり燃焼するということは、それだけ長くキャンドルを楽しめるということです。
同じ質量のパラフィンキャンドルと比較すると、ソイキャンドルは約30〜50%ほど燃焼時間が長い傾向にあります。
購入前に知っておきたいソイキャンドルのデメリットと注意点
魅力的なソイキャンドルですが、購入前に知っておくべき注意点もいくつか存在します。
大豆アレルギーがある方は使用に注意が必要
原材料が「大豆」であるため、重度の大豆アレルギーをお持ちの方は注意が必要です。
燃焼させることでアレルギー反応を引き起こすリスクは低いとされていますが、体調に不安がある場合は、使用前に医師に相談してください。
どうしても天然素材のキャンドルを利用したいが、ソイワックスが不安という方は、蜜蝋(ビーズワックス)を選ぶことをおすすめします。
パラフィンに比べて香りの「瞬間的な広がり」は控えめ
香りが優しく広がるメリットの反面、火をつけてすぐに強い香りを部屋中に充満させたい場合には不向きです。
即効性のある強い香りを求める場合は、パラフィンブレンドのキャンドルや、リードディフューザーなどを併用するのが良いでしょう。
失敗しないソイキャンドルの選び方
ソイキャンドルを選ぶ際は、以下の3つのポイントをチェックすると失敗を防ぐことができます。
1. ワックスの純度(ソイ100%か、ブレンドか)
「ソイキャンドル」として販売されていても、パラフィンが混ざっているブレンド製品もあります。
環境への配慮やススの出にくさを最大限に求めるなら「ソイワックス100%」を選びましょう。
2. 香りの種類(天然アロマか、フレグランスオイルか)
これは、ソイキャンドルというより、キャンドル全般に言えることですが、精油かフレグランスオイルかをチェックしてください。
香料には、植物から抽出された「天然エッセンシャルオイル(精油)」と、人工的に作られた「フレグランスオイル」があります。
アロマテラピーとしてのリラックス効果や自然な香りを求める方は天然精油を、香水のようにはっきりとした香りを楽しみたい方はフレグランスオイル配合のものを選んでください。
ちなみに、「Candle Shop Fragment」でも精油のソイキャンドルを取り扱っています。

アロマは上質な天然精油を使った、キンモクセイ、グレープフルーツ、ラベンダーなどがありますので、ぜひ一度ご覧になってください。
Candle Shop Fragmentのキャンドルは以下の販売サイトからご購入ください。
ソイワックスの暖かみのある灯りと相性がいいのか、とくにラベンダーが人気の香りです。
3. 芯(ウィック)の素材(綿芯か、パチパチ音が鳴る木製芯か)
キャンドルの芯材も重要なポイントです。
一般的な「綿芯」は安定した炎が特徴ですが、最近人気なのが「木製芯(ウッドウィック)」です。

火を灯すと暖炉のように「パチパチ」と心地よい音が鳴り、視覚と嗅覚に加えて聴覚からも癒やしを得られます。
【厳選】おすすめのソイキャンドル人気ランキング
ここからは、数あるソイキャンドルの中から、品質・デザイン性・口コミの評価を総合的に判断し、おすすめの商品を厳選しました。
WoodWick(ウッドウィック)ジャーキャンドル
WoodWickのソイキャンドルは、火を灯すとパチパチと音が鳴る木製芯を採用しており、リネン、ラベンダースパ、シナモンチャイなど、個性的な香りが豊富です。
木製の蓋つきで、利便性だけでなくデザインも優れていて、インテリアとしてもおすすめです。
特におすすめの香りは、「ホワイトティー&ジャスミンジャスミン」です。ホワイトティーがほんのりと香り、レッドシダーとローズがアクセントとなっており、リラックスタイムにもってこいです。
LA JOLIE MUSE(ラ ジョリー ミューズ)
水紋を施したキャンドルジャーが特徴です。
パッケージもおしゃれで、自分用だけでなく誕生日などのギフトにもおすすめです。
香りは「京都ヴァイン&モス」「サクラ」「マンダリン抹茶」「サンダルウッド&パチョリ」「ジャスミン」があり、個性的なラインナップです。
公式サイトがあるAmazonからの購入がおすすめです。
WoodWick(ウッドウィック)ハースウィック
WoodWickシリーズのキャンドル「ハースウィック」です。
ハース(Hearth)とは暖炉を意味しており、横に長い木芯の灯りは、本当に暖炉の炎を見ているような感覚になれます。
容器を上部から見るとアーモンドのような形になっており、個性的でおしゃれです。
他のシリーズ同様に、木製のフタが付いています。
香りが豊富で、「ラベンダースパ、ホワイトティー&ジャスミン、コースタルサンセット、イブニングバンファイア、バニラシーソルト、ホワイトチーク、ウォームウール、マグノリアバーチ、ユズブルームズ、カシミヤ、セージウッドシーグラス、アメジストアンバー、ラベンダーシダー、レッドウッド、テンペスト、リネン」があります。
ソイキャンドルを長持ちさせる正しい使い方・灯し方のコツ
せっかく購入したソイキャンドルを最後まで綺麗に使い切るためには、ちょっとしたコツが必要です。
初回は必ず「表面全体が溶けるまで」灯し続ける
キャンドルは「一度溶けた範囲を記憶する」という性質を持っています。
初めて火を灯す際、中心だけが溶けた状態で火を消してしまうと、次回以降もそこだけがへこんで燃え進む「トンネル現象」が起きてしまいます。
初回は必ず1〜2時間ほど灯し、表面全体が液状になるまで待ちましょう。
芯の長さは「5〜6mm」にキープしてススを防ぐ
芯が長すぎると炎が大きくなりすぎてススが出やすくなり、短すぎると火が消えやすくなります。
火を灯す前に、芯の先が黒く丸まっている場合はハサミでカットし、常に5〜6mmの長さを保つようにしてください。
火を消すときは息で吹き消さず、ピンセット等を使う
息で「フッ」と吹き消すと、焦げ臭い煙が発生し、せっかくのアロマの香りが台無しになってしまいます。
ピンセットなどで芯をつまみ、溶けたワックスの中に一度倒して火を消し、すぐに真っ直ぐ立て直す方法がおすすめです。
専用のウィックディッパーやキャンドルスナッファーを使用するのも良いでしょう。


ソイキャンドルの基本的な作り方
ソイキャンドルは、材料さえ揃えれば自宅でも簡単に手作りすることができます。
準備する材料と道具
- ソイワックス(フレーク状のものが扱いやすい)
- キャンドル用の芯(座金付き)
- 好みの精油またはフレグランスオイル
- 耐熱性のガラス容器
- 割り箸(芯を固定するため)
- 湯煎用の鍋、紙コップ
ソイワックスの種類
作成手順詳細の前に、ソイワックスの種類について解説します。
ソイワックスには、ソフトタイプとハードタイプの2種類があります。
使い分け基準は「容器(グラスや瓶)に注いだまま使う」か、「型(モールド)から抜いて自立させるか」です。
作りたいキャンドルの形状に合わせて、ワックスの性質を使い分ける必要があります。
| 特徴 | ソフトタイプ | ハードタイプ |
| 適したキャンドルの種類 | 容器入り(コンテナー) | 自立型(ピラー)、型抜き |
| 硬さ・質感 | 柔らかく、クリーミー | 硬く、マットな質感 |
| 融点(目安) | 約40〜50℃(低め) | 約50〜60℃(高め) |
| 型の抜けやすさ | 抜けにくい(容器に密着する) | 抜けやすい(冷却時に収縮する) |
| 香りの広がり | 非常に良い | 良い |
ソフトタイプ
ソフトタイプは融点が低く、仕上がりが柔らかいのが特徴です。
- 適した用途: 瓶やグラスに注ぐコンテナーキャンドル、ティーライトキャンドル、アロマキャンドル。
- 最大のメリット: 香料(精油やアロマオイル)が混ざりやすく、火を灯したときの香りの広がりが良いです。
ハードタイプ
ハードタイプは融点が高く、植物性ワックスでありながら硬く仕上がるように調整されています。
- 適した用途: 型抜きして自立させるピラーキャンドル、ワックスサシェ、タルト型キャンドル。
- 最大のメリット: 冷えて固まる際にワックス全体が収縮する性質があるため、シリコンやポリカーボネートの型(モールド)からスルッと綺麗に抜くことができます。ソフトタイプで作ると型に張り付いてしまい、綺麗に抜けません。
基本は用途に合わせてソフトかハードかを単体で使用しますが、表面をより平らに美しく仕上げたい場合などに、ソフトタイプに少量のハードタイプをブレンドして硬さや収縮率を微調整するということもあります。
ソイキャンドルの製作手順
- 芯の固定: 容器の底の中央と芯の座金を合わせ、糸は動かないように割り箸で挟んで容器に固定します。このとき、芯の座金も粘土や両面テープ等で容器の底に固定しておくとずれにくいです。
- ワックスの加熱: 紙コップにソイワックスを入れ、湯煎にかけて完全に溶かします。(IH対応のホーロー鍋などで直接弱火で溶かすのも可)
- 香料の追加: ワックスが溶けて少し温度が下がったら(約60度)、精油を数滴加えて素早くかき混ぜます。
- 注ぎ込みと冷却: 容器にワックスをゆっくりと注ぎ入れます。そのまま室温で完全に固まるまで半日ほど放置します。
- 仕上げ: 固まったら割り箸を外し、芯をカットして完成です。
ソイキャンドルに関するよくある質問
Q. ペット(犬や猫)がいる部屋で使っても大丈夫?
A. ソイキャンドル自体は自然由来で安全性が高いですが、「配合されている香り(精油)」には注意が必要です。特に猫は精油の成分を体内で分解できないため、中毒を起こす危険性があります。ペットがいる空間で使用する場合は、香料無添加の無香料タイプを選ぶか、獣医師に相談してから使用してください。
Q. 表面が凹凸になったり、ひび割れたりするのはなぜ?
A. ソイワックスは天然素材であるため、気温や湿度の変化に敏感です。冷え固まる際の収縮によって表面がデコボコになったり、容器との間に隙間ができたりすることがあります。「Candle Shop Fragment」でもソイキャンドルを扱っていますが、表面の凹凸対策やひび割れ対策として、以下のことに注意して作成しています。
- ソイワックスを容器に注ぐときは、空気の泡が入らないようにゆっくり入れる。
- ソイワックスを固めるときは、急激な温度低下にならないように、ゆっくり冷やす。空気が冷たいときはドライヤーなどで容器や型を暖めてから注ぐ。
以上の2点に気を付けるだけで、ソイキャンドルの出来映えは大きく変わります。
まとめ:ソイキャンドルで心地よいおうち時間
ソイキャンドルは、一般的なパラフィンキャンドルに比べてススが出にくく、環境にも優しいアイテムです。
マイナスイオンによる空気浄化や、優しく広がる香り、そして長い燃焼時間など、日々の疲れを癒やすには最適です。
購入する際は、ワックスの純度や芯の素材にこだわり、ご自身にぴったりの一つを見つけてみてください。
ぜひ今夜から、ソイキャンドルの優しく揺らぐ炎と香りに包まれた、極上のリラックスタイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。